玄録

玄録は、秀玄舎の事例を通した、
実践研究の成果をご報告する不定更新の
ビジネスレポートです。

IT投資展望

PFIの本質 1

2004.04.16

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 民間の一般企業においても、VFM(成果主義)を重視するためにPFI形態でのIT投資を試みる企業が増加しています。

 一般企業におけるPFIの形態を報告する前に、PFIの本質について簡単に触れておきましょう。 PFI形態の最も重要な本質は、「投資主体が発注側から受注側にシフトする」ことにあります。 投資主体とは、つまり投資のリスクとリターンを負担する主体ということです。

 これまでのIT投資において、その成否のリスクは全て発注側が負担してきました。IT ベンダーは(大手のコンサルタント会社でさえ)、ファンシーで夢のようなシステム提案をしておきながら、その成果については何の責任も負いません。 IT ベンダー側にしてみれば「システムを上手に運用して成果をあげられるかどうかは、運用するユーザー側の問題だ」とでも言いたいのでしょうが、提案の段階ではさも「システムさえ構築すればすべてうまくいく」というような提案を繰り返しています。PFI形態では、IT投資の成否(リスク)は、ノウハウサイド=受注側が負担することになるため、ITベンダー側はファンシーな提案をする必要が無い代わりに、真のコンサルティング能力を問われることになります。

 PFI= Private Finance Initiative とは、Private Finance (民間資本)による投資形態を指します。一般企業におきかえれば、Vendor Finance Initiative(ベンダー資本投資)ということになるでしょうか。

 一般企業が、IT投資をこのVFI(ベンダー資本投資)形態に切り替えることは、ITベンダー側に大きな体質の変化を迫ることになるでしょう。