玄録

玄録は、秀玄舎の事例を通した、
実践研究の成果をご報告する不定更新の
ビジネスレポートです。

KM展望-後編:暗黙知のハンドリング

ナレッジワーカーの条件

2004.07.30

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 前編でご報告したとおり、ナレッジマネジメントの目的である、「知識管理/知識経営により組織の創造性や生産性を高める」を達成するために、KMシステムを構築するというアプローチは不完全です。

 KMシステムは、知識を標準化して明示的にする、つまり形式知化することが前提ですが、そのプロセスの中で、知識資産の価値が低減してしまいます。単なる情報共有のためのシステム構築ではなく、KMの本来の目的を志向するならば、「暗黙知を暗黙知のままハンドリングする」取組みが不可欠なのです。

 暗黙知を暗黙知のままハンドリングするためには、主体的なハンドラーである、ナレッジワーカーと呼ばれる組織構成員が必要です(システムでは暗黙知をハンドリングできないので、暗黙知をハンドルする器が必要)。ナレッジワーカーになるためにはいくつかの条件があると考えられます。
【ナレッジワーカの条件】
 →高いモチベーション
 →問題発見・解決能力
 →コミュニケーション能力
 →創造性

 ナレッジワーカーには、性格的かつ技術的な要素が必要になります。この条件をもとに「知識をいかに蓄積でき、活用できるか」という日々の取組みが、ナレッジワーカーには求められると考えます。つまりそうしたナレッジワーカーを想定し、彼らを育て、かつ支援することが、暗黙知をハンドリングすることになります。こうしたナレッジワーカーの属性設定をコンピテンシー設定と呼ぶこともできます。