玄録

玄録は、秀玄舎の事例を通した、
実践研究の成果をご報告する不定更新の
ビジネスレポートです。

ITコストとナレッジマネジメントの関係

(前編)

2004.08.25

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 現代の企業にとってIT投資コストは人件費に次いで(業態によっては人件費より高額な)大きな固定費・間接費の項目です。

 最近では、間接コストというよりは、回収計画を含めた投資としてとらえ、評価すべきだという主張も多く聞かれるようになりました。

 言葉が「投資」であれ、「コスト」であれ、そのコストパフォーマンスは重要な経営課題です。

 ミクロな意味でのIT投資コストパフォーマンスは、システムの機能やその運用、あるいは導入におけるチェンジマネジメントによって決定します。しかし、経営の観点から見た場合のマクロな意味でのIT投資コストパフォーマンスは、企業のナレッジマネジメントと深い関係にあります。その因果関係を分析してみましょう。

– IT投資コストパフォーマンス向上の取組み

 IT投資コストパフォーマンスを、マクロな意味で向上させるための重要な方針は3つあります。
①コア業務ではない業務のシステムは汎用的な技術・サービスを活用する
②コア業務ではない業務は変動費化を試み、最適なサイズを模索する
③コア業務については業務の独自性を分析し、ITで支援できる可能性を研究する

 全ての方針について共通することは、「コア業務に投資を集中する」という「選択と集中」の原則を、IT投資に適用する ということです。そのための具体的な方向性として、コア業務以外をコストダウンする手法=汎用技術・サービスの利用とアウトソーシング、コア業務へのIT投資の効果を高める手法=人とお金を使って構築する必要があります。

 レポート後編では後者について簡単にご報告します。