玄録

玄録は、秀玄舎の事例を通した、
実践研究の成果をご報告する不定更新の
ビジネスレポートです。

ナレッジワーカー講座(その1)

検索と生産性向上のテクニック(前編)

2004.10.21

  • Facebook
  • mixi
  • hatena

「調べもの」を行なうときにまず何を調べるでしょうか?

一昔前であれば、各種辞書や百科事典、雑誌などの書籍や新聞などの紙文書がほとんどであったとでしょう。また、運がよければ、いわゆる「生き字引」があなたのまわりにいて、聞けば何でも分かることもあったでしょうか。しかし、インターネットが普及して以来、その「調べもの」の方法も一変しました。

多くの分野では情報のボーダレス化がすすみ、社内よりもインターネットに多くの知識が存在することは珍しくなくなりました。例えば秀玄舎が実施したソフトウェア業界でのナレッジマネジメント調査では、ソフトウェアトラブルに関して「社内の知識よりインターネット上の知識が有効である」と答えた技術者は9割以上にのぼりました。ソフトウェア業界がインターネット上に知識を公開することに最も進んだ業界であるにしても、今後多くの分野でこうした傾向が進むことは確実でしょう。インターネット上に氾濫する多くの情報、そして有効な知識を、すばやく正確に活用するためのテクニック、ナレッジワーカーの生産性に大きな影響を与えます。

体系化された様々な分野の辞書はWEB上で無料サービス化されており(*1)、ほとんどの新聞記事すらもWEBページでその内容を閲覧可能です。ところが余りに膨大な、氾濫する情報:各種情報を収集・活用するためには、インターネット独自の「調べもの」手段として、サーチエンジンを使いこなさなければなりません。

最近はサーチエンジン自体の性能もかなり向上しています。例えばgoogle(*2)を使用して、目的が達成できるWEBページに辿りつけたという経験がおありでしょう。サーチエンジンも、単に単語を比較してヒットさせるだけでなく、その表示順位のルールや、文脈判断の精度を向上させるなどして、ユーザーのニーズにこたえようとしており、googleはその技術において先進的だろうと推測できます。

しかし、いくら性能がよくなったとはいっても、機械的に処理が難しい部分は依然「人に依存する」部分として残されています。例えば知りたいことにたどり着くための検索語に悩んだことや、検索語を入力したのに目的になかなかたどり着けないという経験もあるのではないでしょうか?自然言語での検索(*3)が研究されていますが、まだまだ実用に耐え得るものではなく、結局単語単位での検索が必要になります。

次回(後編)では、このように依然残されている「人に依存する検索の技術」をいくつかご紹介することを通し、知的生産性を向上させる方法をご提案いたします。

*1: 各種辞書はWEB上で無料サービス化されている
例えばgoo(http://www.goo.ne.jp/)が提供する、英和/和英/国語/新語の各種辞書がある。

*2: google
http://www.google.com/

*3: 自然言語での検索
自然な質問文による検索のこと。たとえば「快適な環境づくりとは?」などのように、自然な文章で検索することができる。