玄録

玄録は、秀玄舎の事例を通した、
実践研究の成果をご報告する不定更新の
ビジネスレポートです。

ナレッジワーカー講座(その1)

検索と生産性向上のテクニック(後編)

2004.10.08

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 ○検索の技術

検索語の適切な選択
 検索語を選択・変更・追加することにより、目的にたどり着く確率を高めることができます。これはよく知られている方法ですが、重要なことは仮に自分が目的の文書を作るとするなら、どんな単語をWEBページで使うかを常に予想しておくことです。(以下に示す検索例は、サーチエンジンにgoogleを使用しております)

 複数検索語組合せ法

検索語は複数指定したほうが、より絞り込んだ検索結果を得ることができます。
  例)目的:中小企業はどれくらいの規模の企業を指すのか調べたい
  ① 検索語:「中小企業」の場合 → 検索語が不足している例
  ヒット数:約349,000件
  目的が達成できるページの順位:不明

 「中小企業総合事業団」や「日本の中小企業情報のホームページ」など、中小企業のものを扱っているサイトがほとんどで、残念ながら中小企業の規模を知るための直接の情報を得ることはできません。

  ② 検索語:「中小企業」「定義」「規模」の場合 → 予想できる語も検索語にした例
  ヒット数:約10,600件
  目的が達成できるページの順位:2位

 「中小企業」のみを検索語に指定した場合に比べ、検索結果の始めのページからその規模が記述してあるページが数多くヒットしました。

 なお、1位のページにもその規模が書かれていましたが、平成11年以前の定義であるため、順位から外しました。しかし、上位5件のリンクを辿ることにより、平成11年に中小企業の規模の定義がなされるまで、25年間もその定義が変えられることはなかったという経緯を知ることができました。また、業種によってその定義が異なっているということも知ることができます。

 ことば追加法

特に言葉の「意味」や「定義」を知りたいときに使うと便利な手法です。具体的には単語のあとに「とは」を追加します。

ことばの意味を説明する際の文書が、「XXXとは、YYYYです」とかかれていることが予測できることから、この方法が利用できます。

  例)目的:「ベンチャー企業」の意味を調べたい
  ① 検索語:「ベンチャー企業」の場合 → 検索語が不足している例
  ヒット数:約95,100件
  目的が達成できるページの順位:不明

 ベンチャー企業を支援する団体へのリンクがほとんどであり、直接は「ベンチャー企業」の意味はわかりません。

  ② 検索語:「ベンチャー企業」「意味」の場合 → 検索語が不適切な例
  ヒット数:約25,000件
  目的が達成できるページの順位:不明

 意味を調べたいからといって、そのまま「意味」を検索語にしてもなかなか目的のサイトにたどり着くことはできません。検索エンジン自体が、検索語とWEBページの内容そのものを理解して検索結果を表示しているわけではないからです。

  ③ 検索語:「ベンチャー企業とは」の場合 →「とは」を追加した例
  ヒット数:468件
  目的が達成できるページの順位:1位

 ベンチャー企業とはどういうものかが、検索語1ページ目に表示されているサイトを渡り歩けば、ほぼ目的を達成することができます。このように、WEBページにどんな単語が使われているかを想像した検索語の指定が目的のページにたどり着くための近道です。